不動産コラム

空き家になった実家を売る?貸す?判断のポイントとそれぞれのメリット

「親から相続した実家、このまま空き家にしておくのはもったいない…」

「でも、売るべきか、それとも賃貸に出して家賃収入を得るべきか、どうしたらいいんだろう?」

誰も住まなくなった実家を前に、多くの人が直面するこの悩み。思い出が詰まった大切な家だからこそ、安易な決断はできません。しかし、何もしないまま放置しておくと、固定資産税や維持管理の費用がかかり続けるだけでなく、建物の老朽化が進んで資産価値が下がってしまうこともあります。

本コラムでは、空き家になった実家を「売却」するか「賃貸」に出すか、それぞれのメリット・デメリットを徹底的に比較し、あなたの状況に合わせた最適な選択を見つけるための判断基準を詳しく解説します。

空き家を放置するリスク

売却か賃貸かを判断する前に、まずは空き家を放置することのリスクを理解しておきましょう。

  • 維持管理費がかかる:

誰も住んでいなくても、固定資産税や都市計画税、火災保険料などの費用はかかり続けます。また、庭の手入れや、建物の定期的な点検・修繕も必要です。

  • 資産価値が下がる:

換気や清掃が行われないと、カビや湿気が原因で建物が傷み、急激に資産価値が下がってしまいます。

  • 特定空き家に指定される可能性:

管理不全な状態の空き家は、自治体から「特定空き家」に指定されることがあります。指定されると、固定資産税の優遇措置が受けられなくなるだけでなく、最大で50万円以下の過料が科されることもあります。

「売却」のメリットとデメリット

実家を売却する場合、「今ある問題を一気に解決する」という大きなメリットがあります。

メリット

  1. 現金化できる:

不動産を売却することで、まとまった現金を一度に手に入れることができます。このお金を、新しい住まいの購入費用や、老後の生活資金に充てることも可能です。

  • 維持管理から解放される:

売却後は、固定資産税や修繕費用、管理の手間から完全に解放されます。遠方に住んでいる場合や、忙しくて管理に手が回らない人にとっては、大きなメリットですと言えます。

  • 相続問題の早期解決:

相続人が複数いる場合、不動産を売却して現金で分けることで、遺産分割がスムーズに進みます。

デメリット

  1. 売却費用がかかる:

売却時には、仲介手数料や印紙税、譲渡所得税(利益が出た場合)など、様々な費用が発生します。

  • 故人との思い出を手放すことになる:

大切な思い出が詰まった家を手放すことは、感情的な決断です。後悔しないよう、ご家族と十分に話し合う必要があります。

  • 希望する価格で売れない可能性:

不動産市場の状況や、物件の状態によっては、希望する価格で買い手がつかないこともあります。

「賃貸」のメリットとデメリット

実家を賃貸に出す場合、「継続的な収益」を得ることができます。

メリット

  1. 家賃収入を得られる:

毎月安定した家賃収入を得ることができ、家計の助けとなります。

  • 将来的に売却できる:

賃貸に出すことで、固定資産税などの維持費を家賃収入でまかなうことができ、将来的に市場価格が上がるのを待ってから売却することも可能です。

  • 資産を保持できる:

大切な家を「手放す」のではなく、「活用」するという選択肢です。

デメリット

  1. 空室リスクがある:

入居者が見つからない期間は、家賃収入が途絶え、維持費だけがかかることになります。

  • 管理の手間と費用がかかる:

賃貸に出す場合、入居者の募集や家賃の集金、入居者からのクレーム対応、退去時の原状回復など、様々な管理業務が発生します。これらの業務を不動産会社に依頼する場合、管理手数料がかかります。

  • リフォーム費用がかかる:

賃貸に出すには、入居者が住みやすいようにリフォームや修繕が必要になる場合があります。

最適な選択を見つけるための「3つの判断基準」

売却か賃貸か、どちらが最適かは、あなたの状況によって異なります。以下の3つの基準で考えてみましょう。

判断基準1:経済状況と目的

  • 「今すぐ現金が必要」 → 売却がおすすめ

相続税の支払いや、新しい住まいの購入資金など、まとまった現金が必要な場合は売却が最適です。

  • 「安定した副収入が欲しい」 → 賃貸がおすすめ

老後の生活資金や、毎月の家計の足しとして、安定した家賃収入を得たい場合は賃貸を検討してみましょう。

判断基準2:実家の状態と立地

  • 「築年数が古く、大規模な修繕が必要」 → 売却がおすすめ

賃貸に出すには、多額のリフォーム費用がかかる場合があります。売却であれば、現状のまま引き渡せる「買取」という選択肢もあります。

  • 「駅から近く、賃貸需要が高い」 → 賃貸がおすすめ

都心や駅近など、交通の便が良く、賃貸物件を探している人が多いエリアであれば、空室リスクが低く、安定した収入が期待できます。

判断基準3:時間と手間をかけられるか

  • 「遠方に住んでいて、管理に手が回らない」 → 売却がおすすめ

賃貸は、入居者とのトラブル対応や、建物の修繕など、管理に多くの時間と手間がかかります。売却してしまえば、こうした心配はなくなります。

  • 「管理業務を代行業者に任せられる」 → 賃貸がおすすめ

不動産管理会社に管理業務をすべて任せることで、手間をかけずに賃貸経営を行うことも可能です。ただし、管理手数料(家賃の5%程度)がかかることは考慮しておきましょう。

まとめ:専門家と協力し、後悔しない決断を

実家を売却するか、賃貸に出すかという決断は、あなたの人生にとって大きな影響を与えます。

  • 「いますぐ現金が欲しい」「管理の手間をなくしたい」なら「売却」
  • 「家を資産として残したい」「安定収入が欲しい」なら「賃貸」

今回のコラムを参考に、あなたにとって最適な選択肢を見つけてみてください。そして、売却や賃貸を検討する際には、複数の不動産会社に相談し、専門家の意見を聞くことが何よりも重要です。

大切な実家だからこそ、焦らず、専門家と協力して、後悔のない決断をしましょう。

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